《葬儀・納骨・お墓について当法人の考え》

なぜ、お墓の問題にとりくんだのか?

今回、葬儀やお墓の問題に取り組みはじめた理由を書きます。面倒な方は読み飛ばしてください。

私たちは、15年以上も高齢者介護や見守り事業に携わってきました。これまで延べ3000人以上の高齢者の方々の介護をともに支えてきました。

そのなかで、いつも疑問に思っていたのは、多くの高齢者が節約しながら暮らしてきて、いったん死を迎えると、まるでハゲタカのように「葬儀社」「お寺」が葬儀、戒名、お墓等を理由に高齢者から大金を収奪している仕組みでした。こんな仕組みはもうやめよう!考えたのです。神社の活性化を提唱して設立される神道神祇本廰の奈良泰秀代表とこの話をし、「なんとか大金のかからない葬送・墓の仕組みがつくれないものか?」と相談したところ、奈良泰秀代表が協同事業としてご協力いただくことを快諾してくれたのです。この葬儀の仕組みは全て神祇本廰の祭事部門のご協力・監修によって成立することになります。

 

◎社会制度にあった仕組みを選びたい

葬儀とかお墓の事業に取り組むにあたり、ただ価格が安いという費用だけの視点ではなくて、故人を悼み、遺族を慰め、葬儀の後も平穏に暮らす! という視点が必要だと考えました。人を埋葬すると言う行為には、ただ安ければよいというだけではなくて、正常な社会通念や習俗に添った儀式を行うことが必要だと考えたからです。

 

◎葬儀は社会的風習で仏教的なものではなかった

これまで、

①お葬式は仏教でやるのが当然 ②人が死ぬとお坊様が来てお経を上げ ③戒名をつけていただき ④位牌をもらい ⑤無ければ仏壇を購入し線香を上げて弔う ⑥遺骨は寺院の墓地か新たにお墓を買いそこに納骨する。

と当然のように思っていたのです。 しかし、よく調べてみるとこのことは、江戸時代につくられた寺請制度という封建時代に創られた社会制度上の問題であって、信仰上の問題ではなかったのです。そう、単なる風習だったのです。

 

◎素直に手を合わせられたのは、なぜ?

 日本人なら親のお墓に行けばなにか神妙な気分になるし、親の位牌、写真の前で手を合わせることになんら違和感はなかったのです。仏教を信じていない自分が、両親や祖父母、叔父の墓の前で素直に手を合わせられるのは、自分の心の中に長いあいだ伝わってきた仏教の習俗に染まっている! と漠然と思ったりしていたのです。

 

◎霊的なものは信じていた

ところが今回、神道神祇本廰の奈良代表とお話して気がついたことがあります。私たちがお墓や仏壇で手を合わせてきたのは、仏教の教義やお寺への信仰や信頼ではなく、先祖を慰霊する気持ちや自然への畏敬の念のほかに、封建制度への不満のはけ口で創られた神社の祭りなどの社会習俗に対して、素直に従っていたということだったんですね。

 

◎仏式葬儀は、末代までお金が必要

各宗派の違いはありますが、仏教式の葬儀では葬儀を終えても、費用のかかる法要が30年以上も続きます。

また、菩提寺と檀家の関係でお寺のお墓に入ることは、自分の死後、未来永劫に亘り子供やその子孫がお寺に法要儀式の費用を支払うことになります。つまり、子孫に大きな義務や負債を負わせるということになりますね。

 

◎じゃあ!どうする?

奈良代表にこの話をしたところ、「仏教式のみにとらわれないで、安価な神道式の納骨・葬儀の方法を考えて提案したら?」とアドバイス頂いたわけです。「神道は、四野見さんが考えているものを全部もっているよ!」と言われました。

 

近年、海上や山岳での散骨や樹木葬など個性的で新しいお墓の在り方が模索されていますが、それも寂しい!とい方もおられます。「亡くなったら“お別れの会”などひと区切りの儀式をしてほしい!」という考えもあります。お世話になった先輩や友人に最期のお礼を言いたい! 家族にも別れの儀式が欲しい! と言うのは当然の心情です。

従来のような葬式をしなくても良いと主張している人たちの大きな理由は、戒名料や位牌などのこれまでの葬式の仕組みに納得できないという感情であって、お別れの会までお断り! というわけではないのではないでしょうか。

 

◎霊的な儀式を行ったほうが、遺族が後々安心

 奈良代表は、散骨、樹木葬のような故人との別れ方であっても、時と場所に応じた儀式を行ったほうがよい! と言われます。つまり、現在の社会制度や習俗の中では、残された、先祖や故人を祀る家族や親族に認められる儀式を執り行うのが良いでしょう、と言うのです。後になり、満足な葬式もしなかった、ご先祖さまに悪いことをした、という罪悪感をもつようになるのはよく聞く事例です。残された家族が心安らかで平穏な生活をすることが望まれます。

 

◎そこで、当社の方針:絆の会設立

神道式、仏教式にこだわらない新しい葬儀、納骨(故人のお墓を買うことではありません。合葬墓方式です)等の仕組みを皆様に提供していきます。伝統性を重んじ、新しい形態で低廉な葬送儀式つくることを当社の方針としたいと思います。

もって「絆の会」を創設し、会員を募集しサービスを提供していくます。